形式自由を最大限利用する
職務経歴書にはさまざまな書き方がありますが、いざ自分の職務経歴をまとめるとなると、なかなか書き方が思いつかないですよね。
そこで、ここでは職務経歴害に記載してもいい(どんどん記載すべき)項目の例をあげてみましょう。
たとえば、今やパソコンは使えて当たり前の時代ですが、どういうソフトを使っていたか、オペレーション能力、グラフィックソフトの経験、モバイルによる報告・発注などの経験といった具体的な記載をするとよいでしょう。
数字が出しやすい営業や販売職なら、実績や営業方法(飛び込み営業、ルートセールス、企画営業、店頭営業など)、営業(販売)方針、など具体的に示せば採用側も理解しやすくなります。
行動や実績が表しにくい事務職やクリエイティブな職種なら、実務の内容や経験したイベント、受講したセミナー、提案書や企画害の提出、問題解決なども記載できます。
ただし、そこで会社の機密事項まで漏らすことがないよう注意してください。
応募する会社の職種にあわせるのが職務経歴書を書く際のポイントです。
職務経歴書には書いた人のプレゼン能力が表れるます。
中途採用の場合は新卒者の採用と違って、
が採用の判定に大きく影響します。
ところがこれらは履歴書だけでは具体的に表し切れません。
ですから、職務経歴書には職歴として、どこの会社でどういう部署でおもにどういう職務に携わっていたかを記載することになります。
職務経歴書は、たいていどの企業も書式は自由としています。
「職務経歴書入りの履歴書」として市販されているものもありますが、ここは是非とも市販品ではなく、オリジナルで熱意溢れる職務経歴書を作成すると自己PRの評価が高くなります。
書類を作成するのは苦手だとか面倒だという人がいますが、応募書類が集まった人事部のデスクを想像してみてください。
市販品に形だけ書いたものとワープロやパソコンを使って整然としかも充実したものを見比べたとき、どちらに軍配を揚げたくなるでしょう。
職務経歴書には応募者のプレゼン能力も表れるのです。
なお、会社によっては職務経歴書の提出を募集時に掲げていないところもありますが、中途採用では職務経歴害は求められなくても提出するのが当然と思ったほうがいいでしょう。
企業によっては応募の際に字数やテーマを決めた作文や自己PR文の提出を求めるところもあります。
人物像や表現力、マナー(文章作法や敬語)、その人自身の考え方・内面的な部分など、応募書類だけでは把握しきれない部分を知るためにこれらを求めるようです。
ところが、ある会社の人事担当者が「以前の募集であまりにたくさんの応募があったので、今度は自己PR文の提出も求めたら、前回の半分以下の応募だった」と言っていました。
作文が求められるととたんに応募を躊躇する人が多いようです。
しかし、自己PR文などの提出は履歴書や職務経歴害では記載できない熱意やメッセージを記載できるチャンスと捉えて積極的に書くべきです。
面接時でも「1分以内で自己PRしてください」といわれることがあります。
一定の制限内に自分の考えをまとめる力というのは、今後のビジネスでも必要となってきますから、日頃から訓練しておくとよいでしょう。
自己PR文の作成のポイントは、上手く書こうと構えたり、奇をてらおうとせず、ありのままの自分を見てもらうことを心がければよいのです。
これらをふまえたうえで、更に自分なりの職務経歴書を作成するにはどうしたらよいのでしょうか。
手書きよりもワープロやパソコンで作成した方が、整然ときれいに仕上がるのはいうまでもありません。
また、使用しているパソコンの機種と使えるソフトも記載した方がいいでしょう。
中途採用の場合、転職の回数を気にして、転職回数が多い場合はウイークポイントとしてとらわれがちです。
記載方法でそのポイントを解決する工夫をして職務経歴書を書きます。
転職回数が多いと、採用側からは
と、問題視されがちです。
まずはそのマイナス面を払拭し、さらにはそれをプラスにする意思表示が必要です。
絶対に注意しなければならないのは、それぞれの職歴に対して、入社動機や仕事の選択のビジョンには一貫性がなければならないということです。
例えばプログラマーをやったり、メーカーの営業をやったり、はたまた今度は流通業の総務に応募してきたでは、いったいこの人は何を目指しているのかわからないし、仕事に対する姿勢すら疑われてしまうでしょう。
前職とは違った業界または業種に転職したいのに、一貫性がないと疑問に思われてしまいます。
また、なぜ辞めたのか、次の会社はなぜ選んだのか、それぞれの理由は採用側が納得できるものでなければなりません。
採用側は経営者としての目であなたを見ます。たとえば社内でいじめにあったとか、リストラにあったとしてもそれを同情的には見てくれません。
なぜそういうことになったのか、そのときどういう努力をしたのかとつっこまれることになるでしょう。
転職の回数が多ければ、その分それぞれの職場で習得したことや体験があなたならではの武器となります。
それをどう職務経歴書に自己PRとして活かすかです。
ただし、一つの職場での勤続年数が少ないと「経験」はしていてもその内容が問われます。
自分にどれだけの実力があるのか、さらに追求していこうと思っている分野は何なのか、自分の能力の「質」をきちんと提示することです。
どうしたら、評価が高い職務経歴書を作成することができるのでしょうか。そのポイントがあります。
職務経歴書にオリジナルを持たせる
よく転職雑誌やマニュアル本などには、職務経歴書の書き方とか作成例が掲載されていますが、必ずしもそのとおりにする必要はありません。
職務経験は人それぞれ違うのですから、千差万別の記載方法があっていいのです。履歴書と違うところです。
経歴の浅い人、経歴は長いが仕事内容に変化がない人、さまざまな職種の経験がある人、転職経験がある人など、経験や実績はみんな異なっているので、形式にとらわれずそれぞれが自分の経歴を最大限にPRできる方法を考えるんです。
そのためには、まずこれまでの仕事の内容を具体的に分析して、それをどのように取り組んできたかを文章にしてみます。
次に、具体的に何を経験しそこから何を習得したか、また、これからはそれをどのように生かして生きたいかを書きます。
これらは難しい言葉を使わなくてもいいのです。
具体的に自分の言葉で、自分の意思をしっかり伝えることができれば、仕事への姿勢や熱意が伝わるはずです。
ただしここで気をつけてほしいのは、どの会社にも同じものを作るのではなく、応募する会社の募集職種に照準を合わせて職務経歴書をあわせて作成するということです。
たとえば、同じ金融機関でも都市銀行と地銀、信用金庫ではそれぞれ営業内容は異なります。
さらに、募集している部署によっても、窓口、システム部門、広報室などによって、求められる技能は全く異なるからです。
「私はこういうキャリアがあって、こういう仕事をしてきました」だけはなく、「御社のこういう部門ならこういう仕事ができます。あるいはこのように仕事をしたい」といった明確な意思表示が必要なのです。
企業は中途採用者には即戦力を求めているのです。特に今のようにどの業界も経営が厳しい状況では、採用も絞り込んでいます。
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